「料理と食事は別次元」
第一回 料理について
今日は3月3日、ひな祭り
よっしゃ、ちらし寿司つくる!
って意気込んだけど
男1人でひな祭りを祝うことほど気持ち悪いこともない
祝うって何を祝うんだ
と朝から悲しい気持ちになりました
先日
密林から届いた一枚のDVD
「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」
(僕のクレジットカードが火を噴きました)
2011年7月に閉店したスペインにある三ツ星レストラン
「エル・ブリ」
45席のシートに年間200万件の予約希望が殺到する
ーー世界一予約のとれないレストラン
その伝説のレストランの新メニュー作りを追った
ドキュメンタリーなんだけど
観た瞬間
料理の可能性の大きさに
圧倒され
今までの料理への認識が
粉々に砕かれる
科学技術や先端技術をも駆使し
素材ひとつに対しできる限りの調理を加え
理想の状態を探り出していく
ーー料理はもっと自由で
不可能なんてない
そんなわくわくを与えてくれた映像でした
ということで料理について
僕が料理をやろうと思ったきっかけ
美味しい料理を食べて感動したから
とか
食べてくれた人の笑顔がみたいから
とか
色々あると思う
確かにそれはある
けれど
それは作るようになってから感じたことで
きっかけじゃない
始まりはそう
あの寒い冬の日のことでしたーー
ーー僕は「とらドラ」に出合った(森〇レオ風)
ドン引きされる音が
まるで干潮時にひいてく海のように
聞こえます
とにかく
このアニメの高須竜児というキャラクターに憧れ
いつかヒロインの逢坂大河のような子が
転がり込んで来たら
ニンニクのきいたチャーハンをふるまう
それだけのために
家の夕飯の手伝いをするようになりました
それが
高校受験がいやすぎて
中3の正月にワンピース370話ほどを2周し
1日で観終わっていたアニオタ全盛期のこと
それから時がたって
大学生
外食やコンビニ食、レトルト
のコスパが悪すぎるから
という理由で料理を再開し
どうせ作るならおいしい方がいい
を信念に料理を趣味として続けている
ただ
つくるようになって考えることは
僕があと千年料理を頑張ったとしても
絶対越えられない料理があるということ
それは
――僕以外の人が作った料理です
たとえそれがレトルトでも
ご飯を炊いただけでも
ウンコでも
僕が半日かけて作ったごはんより
圧倒的においしい
絶対に越えられない壁です
だから僕が料理を作ること
は
僕がご飯をたべること
とは
まったく異なる次元
人に作って喜んでもらえるのはすごくうれしいし
それ以上に作ってもらえるのはもっと嬉しいし
だからこそ
料理って素晴らしいなあと思う今日この頃です
第二回に続く、