「午前2時、僕はアダムとなった――」
みなさんこんにちは
禁断の果実食べてえ
が口癖のnaokoです
先日
ひょんなことから
深夜に家の台所の上に全裸で立つことになってしまったのですが
その時の自分の姿が
どこかでみたことあるなあ
と嫌な既視感に襲われ
ここ数日眠れぬ夜を過ごしていました
しかし
つい今しがた
それがなんなのかに気が付いてしまいました・・・
――アダムだ
そう
アダムとイブのアダムです
素っ裸で台所に仁王立ちするその姿たるや
まさに人類の始祖
アダムだったのです
いやもはやアダムに似ているというより
アダムそのものだったと言っても過言ではありません
僕がアダムとなったきっかけは
そう
お風呂に入る前
バスタオルの上に眼鏡を置いたことでした
本来僕はバスタオルを持ってユニットバスの浴室に入り
トイレの上にタオルを置いているのですが
ついうっかり
タオルを浴室の外に忘れてきたのです
後の参事を知る由もなくのんきに
初代ガンダムのopを口ずさみながら
湯を浴び終えた僕は
タオルがないことに気づきます
ここからアダムとなるのは早かった――
ドアを開ける
寒い
タオルに手を伸ばす
届かない
飛び出て急いでタオルをひったくる
メガネ、飛ぶ
嫌な音を立てて落ちる
探すけど、ない
ぼやける視界で必死に探す
よく見えないからメガネをかけたいけど
そのメガネがないから探しているけど
よく見えないからメガネをかけたいけど
そのメガネを
ってうわああああああああ
見つけるのが難しいのは
運命の人でも
人生の目標でも
生きている意味でもなく
めがね!!!!!!
メガネを失くすだけで
果てしないパラドクスの大海に飛び込めてしまう
とここで自分の指先が震えていることに気が付く
――寒い
この季節の深夜に
全裸でびしょ濡れで
隙間風吹く玄関の前で這いつくばっていたら
そりゃあ凍えますよ
身の危険を感じまずは体を拭くことに
がしかし
今度はタオルがない!!!
一旦置いたはずのタオルが
どこに置いたのか見当たらない
Oh,shit…!
あまりの展開に
思わずネイティブ(錯乱)の英語が漏れる
とその時
ピー!!!!!!!
ピー!!!!!!!
な、何事!?
けたたましいサイレンが鳴り響く
――火事です!!!!!!!!!!!!!
まじかよ!!!!!!!!!!!!!
火災報知機が爆音で近隣一帯に非常事態を告げる
おそらく開け放たれた浴室から漏れ出た湯気を
煙だと勘違いして作動したのでしょうか
赤いランプを点滅させ天井を照らしている
急いで止めなくては
しかし天井
届くはずがない
そこにあるのは
――台所のみ
僕は
全裸で
台所によじ登り
火災報知機を
もぎ取った
それはさながら禁断の果実のよう・・・・・・
一瞬にして静寂が訪れる
冷静さを取り戻し
周囲を見渡す
そこには
一人のアダムが
そして
台所には窓が一つ
東京都、某所
深夜2時
一軒のアパートの一室から見えるは
――僕のアダム
ああああああああああああああ
近場に無花果の葉があったならば
知恵の実を食べ全裸であることに恥ずかしさを覚えた本家アダムのように
下腹部に添えるのに
手にあるは火災報知器ただ一つ
僕はそっと台所から降りた・・・・・・
た、ち、あ、が、れ
たちあがれ
立ち上がれ ガンダム
君よ 叫べ
まだ 絶望に沈む 悲しみあるなら
恐怖をはらって 行けよ 行けよ 行けよ
うず巻く血潮を 燃やせ ガンダム
機動戦士 ガンダム ガンダム
(「翔べ!ガンダム!」2番より抜粋)
台所で立ちあがったのは
ガンダムではなく
アダムでした
恐怖をはらって
うず巻く血潮を燃やして
強く生きていきたいと思います
――というお話でした。
さて前回に引き続き
昔の料理を振り返ります
ひょっこりおじさんクッキー
クッキー作ろう
と思って型をとるなら
猫好きなら猫型
可愛いの好きなら
ハートとか星とかになると思いますが
僕はおっさん好きなので
おっさん作ろうと思い立ち
缶コーラを買ってきて
その缶を輪切りにして
ペンチでおっさん型に形成して
ホッチキスで止める
あとは普通にクッキー作って
型をくりぬいて焼くだけ
粉糖に卵白を混ぜてアイシングをつくり
そのうち半分にはココアを混ぜて
黒と白を用意する
顔とタンクトップを描いて乾けば
完成。
こうしたとこに植えれば
冬眠から目覚めたおっさんみたいで可愛さ倍増
にょき
にょきき
当時
ひとりで作ってたけど
めちょんこ楽しかった
みんなで思い思いのクッキー作るのも
楽しそうですね
では次回も過去の料理を紹介します
おっさんお菓子シリーズの
おっさんマカロンの予定です
へばな~