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筋肉痛観察

しょうもない日常とつくったごはんを徒然なるまま書き残す。

「卒業するから思うこと。『旅する魔王の物語』」

 

ちょうど1年前

僕はこんな記事を書きました

 

tanakonaoko.hatenablog.com

 

 

卒業する先輩との別れを経て

感じたことを自分の言葉でまとめたものです

 

そしてあっという間に1年が経過し

今度は僕が卒業する番となりました

 

サークル、ゼミ、バイトを始め

様々なコミュニティを卒業し

東京にいる友達に別れを告げる

そんな時期です

 

 

交友関係が広いとは言えない僕ですが

様々な友達に会い

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色々な餞別を頂き

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多くの言葉をもらい

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たくさんの思い出を胸にしまいました

 

 

お世話になったバイトのチーフと最後に飲んだ時に言われたのが

 

「社会に出るにあたって俺から言えることはたった1つ。

ーー人を大切に。」

 

 

これから仕事で出会う人たちのことはもちろん

今の僕にできること

友達を大切にすること

 

地球上の60億人のうちの一握りにも満たないけれども

多くの人々と出会い

その出会った中でも仲良くなりたいと思い

その仲良くなりたいと思った中から実際に友達になり

その友達の中でもまた会いたいと思う

そんな巡り合わせで出会えた

人たちを大事にしていきたいと思います

 

でも思うのは

卒業が最後じゃないということ

別れが永久じゃないということ

 

東京にこれからもいる人たちにとって

地元に帰る人は遠くに行ってしまうように感じるかもしれないけど

 

地方に行く人にとっては

東京に行けばみんなに会える

と安心感さえあります

 

時間的にも距離的にも会うのは難しくはなるけど

 

笑顔で

またね、

と言って別れたいです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔王は1人だった

 

 

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2本あるうちの1本の角が折れているから

 

勇者に受けた傷がある魔王は
他の魔王たちから馬鹿にされ
無視され
仲間外れにされてしまう


でも魔王は
生まれた時から角が折れていたのだ

 

ドロドロの闇と
ゾッとするような混沌から生まれた魔王

 

手の平からでる炎は
世界を焼き尽くすまで消えないだろうし
どんなに鋭い剣だって
傷1つつけることはできないはず

 

立派な魔王だ


でも孤独だった

 

 


あるとき
勇者との戦いにそなえてランニングしていた魔王は
他の魔王と出会った

 

 

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彼は片方の翼がなかった

 

彼らは打ち解けた
初めての理解者だった


1人では怯えているだけだったが
2人になると勇気が湧いた

 

他の魔王たちに会いに行こう

 

片翼の魔王が言った

 

 

 

山を越えると3人の魔王に会った

2人が1人を罵って笑っていた

 

ツノ折れの魔王は勇気を出して言った
後ろには片翼の魔王がいる

 

何故彼をいじめるんだい

 

いかにも強そうな大きい2人は答えた

 

顔に傷があるんだぜ

 

そう言って笑いながら去っていく

 

 

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片翼の魔王が彼に肩を貸すと
彼は立ち上がって言った

 

きっとあいつらも勇者に出会ったことなんてないんだ

 

2人の魔王は驚いた
彼の顔の傷も勇者によるものではなく

不注意の事故で負ったものだという

 

なのになんで僕らをいじめるのだろう
3人は考えた

 

議論しながら3人は歩いた

 


地獄の果てまで歩き続けた

ここまで来るのにたくさんの魔王に出会った

 

でも不思議なことに勇者にも
勇者に出会ったことのある魔王にも
ましてや魔物にだって会うことはなかった

 

 

3人は
魔王って何だろうと考える


でも答えが出ないままここまできてしまった

 

 

地獄の果てには
扉が3つあった

 

 

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青い扉と

黄色い扉と
赤い扉

 

扉は1人が入ると消えてしまう魔法がかかっていた


この扉の先に何があるかはわからない
3人一緒かもしれないし
別々かもしれない

 

それぞれ好きな色の前に立った

 


片翼の魔王が言う

3人バラバラでもこの強い魔力があればまた会える

 

顔に傷の魔王が言う

でも結局勇者に会った魔王はいなかったね

 

ツノ折れの魔王が言う

僕らは他の魔王にびくびくする必要はないのかもしれないね

 


そう言ってツノ折れの魔王は扉に絵を描いた

2人が聞く

 

それは?

 

ツノ折れの魔王は答える

 

”ニンゲンカイ”というところにいるらしい生き物さ
2人へのメッセージだよ

 

そう言い残して扉の向こうに消えた

 

 

 

 

 

 

 

この世界には魔王しかいない

 

 

 

 

 

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”またあおう”

”まおう”