「料理研究家が言いそうなセリフを添えるだけで料理が立派に見える法則」
むかしむかしあるところに
ひとりのおとこがおった
おとこはいつもジーンズをはいておった
母からもらったいっちょうらのジーンズじゃ
あるときおとこがあくあぱっつぁをつくっておると
ひざがやけにすずしい
おや、とおもってみると
なんとひざにおおきなあながあいておった
そのあなをのぞくと・・・
あなのなかからおびただしいかずの無駄毛が・・・!!
完全にタタリ神でした。
破れたジーンズから覗く
凶暴邪悪な足毛の群生
そこに規律はなく
四方八方に飛び出さんとする
荒れ狂う無法者たち
魑魅魍魎のごとく溢れ出し
百鬼夜行よろしく列をなし
天高く昇っていくよう
何より
デニムの青と無駄毛の黒が
驚くほど合わない
仕方ない縫うしかない
ということでジーンズの補修を検索
いろいろやりかたあるなー
当て布するのか
へー
なるほどなるほど
あ、この直し方いいな!
あーしてこーして……
うん、めんどくさい!
ということで剃りました
脱毛の限りを尽くしてやりました
この時の僕は
「キングダム」でいえば
桓騎将軍
秦国の将軍にして
最も残虐な男
女子供も関係なく
略奪、虐殺、陵辱の限りを尽くし戦に勝利する
彼の通った町は死体の山しか残らない
強さだけでなく頭脳もズバ抜けた切れ者である
「――脱毛を。」
「トン……」
「メ、メンズボディ むだ毛除毛フォーム……!!!」
こうして僕は残虐の限りを尽くして
両足つるっつるにしてやりました
体感温度的に2~3度は下がりました
寒い
しかし数日後には再び生えてくるすね毛たち
僕とこの呪いの戦いは長く続きそうです
毛の話の後で何ですが
今日の料理は
ラザニアと鶏モモ肉の香草焼きです
昔はラザニアを生地から作っていたんですが
難しいし鬼のように時間かかるし
今回は茹でずに使えるパスタを使用
これがあると一瞬でできます
あとはミートソースとホワイトソースを作って
ラ肉白ラ肉白ラ肉白ラ肉チーズ
の順で重ねて焼くだけ
ミートソースは缶詰でもいいし
スパゲッティを作った時に冷凍しておけば
それでOK
ホワイトソースはチーズで代用しても
缶詰でもOK
面倒くさそうに思えて
実はいくらでも楽できる時短料理
粉チーズと生のトマト
最後にオリーブオイルなども足してアレンジ
オーブンで20分
パセリをかけて
完成。
鶏モモ肉は骨付きのボリューム溢れるものを
肉の厚いところに包丁をいれて
全体の厚みを均一にし
塩コショウ
ハーブソルトがあればそれを
塩は多めに
モモ肉を
スライスしたニンニクと
ローズマリー、タイムと一緒に
ジップロックに入れ
オリーブオイルを注いで
密閉して放置する
2~30分焦らしたら
フライパンにオリーブオイルをひき
ジップロックからニンニクを取りだし香りをつける
ハーブも焦げてしまうので
ニンニクと一緒に油に通して香りをつけて
取り出す
中火にして
鶏モモ肉を皮目を下にして投入
すぐに上に皿をのせ手で押さえつける
こうすると
皮が縮まず伸ばしてパリッと焼ける
パチパチと弾ける音が収まったら
皿を取り
弱火に落として蓋をする
表面が白っぽくなり
皮がきれいなきつね色にカリッと焼けたら
ひっくり返して火を止めて
余熱で火を通す
火が通っていたら
皿に盛り付けて
オリーブオイルを振りかけて
完成。
皮パリ肉フワに焼けていると
ほのかな塩味とハーブの香りだけで
最高に美味しくいただける
安い肉でも肉汁たっぷり
焼き方の大切さがわかる料理です
急な来客でもさっと作れる2品ですので
是非お試しあれ
ちょっと言ってみたかった
料理研究家が言いそうなセリフ
このセリフだけで立派な料理に思えてくる不思議
それではでは